2025.08.21
家のつくりようは夏をむねとすべし
9月になれば徐々に秋めいて
過ごしやすくなるよね〜!
…なんていうのは今や幻想。
気象庁の発表によると
9月も厳しい残暑に要注意とのことで
いったいいつになったら
この暑さから解放されるのかと
さすがにウンザリするわけです。
これだけ暑かったら
9月はもう秋とは認められず
夏の続きと呼ぶのが妥当でしょう。
だからもう四季じゃない。
これからは五季だよ、五季。
なんていう見解を打ち出したのは
大手アパレル企業の三陽商会。
洋服は季節毎に商品を入れ替えるので
その大前提である四季が崩れてしまったら
現状に合わせて再定義するしかありませんよね。
で、その三陽商会がぶち上げた五季とは
いったいどんなものなのかというと…
【画像引用元】
いったんこれは何なのでしょう。
5月・6月・7月が初夏・盛夏で
8月・9月が猛暑。
5ヵ月が夏みたいなもんですよ。
それに対して春と秋の短いこと。
それぞれ2ヵ月ずつしかありません。
この事実を前にして
家づくりを生業とする
工務店の経営者としては
吉田兼好が「徒然草」で
語っていたとおり
なのだと再定義する必要があるのでは?
と思うわけです。
【画像引用元】https://amzn.asia/d/d362bdv
本当に高断熱高気密だけで良いのか?
ということ。
高性能の断熱材や窓と気密施工によって
室内外の熱の移動を最小限に抑えている
高断熱高気密住宅ですが
一度室温が上昇するとその特性が逆に働いて
熱を外へ逃がしにくくなってしまいます。
こうならないように
エアコンによる空調が必須なのですが
同時に重要となるのが日射のコントロール。
これが不十分だと
窓から入ってくる強い日差しで
室内が熱せられてしまうので
窓から入ってくる前に
遮ってやる必要があるわけです。
日射コントロールは窓だけで良いのか?
という疑問が当然湧いてくるわけなので
屋根・天井・外壁といったところで
いかに遮熱するかということを
建築業界全体で真剣に考えるべきフェーズに
入ってきたんじゃないかと思います。
今日のところはこのへんで…