社長・丹羽が本音で語る!住まいと暮らしここだけの話

2024.12.8

家を建てると決めたら親への報告は真っ先に

家づくりの際に
最大のハードルとなるのは
何と言っても資金計画。
 
注文住宅だと今どき
土地・外構・諸費用込みで
5,000万円くらいかかりますから
 
自己資金だけで
工面できる人はまあまあ少なくて
(投資やってる人くらい?)
 

まずは住宅ローンが大前提、
その上で父母・祖父母からの贈与の
可能性を探ることになります。

 
この際、税率が高い贈与税なんて
払いたくない方がほとんどですから
 
住宅取得資金の贈与を受けた場合の
贈与税の非課税限度額内に
抑えようとするわけですね。
 
ちなみに、
令和6年1月1日から
令和8年12月31日までは
 
基礎控除額の110万円に加えて
 
省エネ等住宅で1,000万円、
それ以外の住宅で500万円が
非課税限度額となっています。
 

※出展:国土交通省のWebサイト(画像をクリックで移動)

 
 
是非とも使ってほしいというか
使わないと損する制度なのですが
 

でも親御さんに対して
 
贈与の可能性があるかないか
確認するのをためらう人、
結構いるんですよねえ。

 
今さらそんなこと頼めないとか、
どう話していいか分からないとか、
親も生活するので精一杯だからとか、
余計な心配を掛けたくないとか、
 
ためらってしまう理由があるのは
まあ分かるんですよ。
 

でも、そのまま何も言わずに
家づくりをどんどん進めて
 
支払いも済ませてから
親御さんに事後報告なんてことは
絶対に避けた方が良いです。

 
なぜか。
 
第一に、
住宅取得資金の贈与の非課税が
適用されなくなるから。
 
受贈者等の要件の中に
 
贈与を受けた年の翌年3月15日までに、
住宅取得等資金の全額を充てて
住宅用の家屋の新築等をすること
 
という一節があり、
噛み砕いて言うと
 

親御さんから先にお金をもらって
それを全額支払いに充てたことを
証明しないと非課税にならないよ。

 
ということになります。
 
そして第二に、
親子の間にわだかまりが
生じてしまいかねないから。
 
どんなにつましい生活をしていても
 
「かわいい我が子が家を建てるなら
できる限りの援助をしてやりたい」
 
と思っている親御さんは
たくさんいるはずなんですよ。
 

そうした思いを汲み取らずに
子が何も言わずに家づくりを進めて
 
事実を知ったときには
工事も支払いも終わっていた
なんてことになったら
 
どんなに親御さんは
がっかりすることでしょう。

 
 
家を建てるのって
単なる大きな買い物ではなくて
 
当事者だけでなく
親御さんとか兄弟姉妹とか
何なら親しい友人知人とか
 
回りの人をみんなまとめて
幸せにしてくれる
一世一代の大イベントなんですよ。
 
そんな時に
余計な気遣いも遠慮も
腹の探り合いもしなくていい。
 
家を建てると決めたのなら
できるだけ早く親御さんと会って
 

「私(たち)、
家を建てることにしました」

 
と報告してあげてください。
 
それで贈与があろうがなかろうが
それで資金計画上の最大予算に
ある程度の目処が立ちますし
 
家づくりというイベントによって
きっと家族の絆が一段と強く
結ばれることになるはずです。
 
 

 
イラストはChatGPTで描いた
 
「息子夫婦が建てた
新築2階建て住宅の前で
涙を流して喜ぶ
50代・日本人の夫婦」
 
です。
背後の段ボール箱はいったい😅
 
それではまた明日!