社長・丹羽が本音で語る!住まいと暮らしここだけの話

2025.05.20

立派な屋敷が子孫の足枷になる?

古代から集落が形成され
室町時代には荘園として発展。
 
戦国時代には織田氏の居城があり
城下町も栄えていた
歴史のある町・岩倉市。
 

※画像引用元:Wikipedia(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Iwakura_city_center_area_Aerial_photograph.1987.jpg)
 
 
市内には戦後にできた
新しい住宅地と
 
明治以前から続いている
農業集落とがあります。
 
私が住んでいる辺りも
そんな農業集落なんですが
 
敷地面積200〜300坪くらいで
母屋・離れ・納屋・門が
ズラッと並んでいるお屋敷が
未だに何軒も残っています。
 
そういうお宅は
いわゆる「本家」で
 
田畑をたくさん所有し
大家族で暮らしている
専業農家だったので
 
それだけ広い敷地と
たくさんの建物が
必要だったわけです。
 

※イメージです。岩倉市とは一切関係ありません。
 
 
しかし、市内の専業農家は
戦後減少して数えるほどとなり
 
子供の出生数が減少し
ライフスタイルが多様化した結果
 
大家族はほぼ絶滅し
広大な屋敷に老夫婦2人だけ
というお宅ばかりになりました。

 
今日はそんな農業集落の中で
新築工事の地鎮祭だったのですが
 
ご近所にある「本家」で
解体工事をやってたんですよ。
 
地鎮祭のお施主様に
何か事情をご存じないですかと
伺ってみたところ
 
農業をやめ、家族が減って
使わなくなった建物が
次第に朽ちていって
 
今にも崩れ落ちそうで
見るからに危ないからと
近所から苦情が入り

 
市役所にも促されて
解体することにしたんだそうです。
 

※イメージです。実際のお宅とは一切関係ありません。
 
 
工事後に残るのは
母屋と納屋くらいになるので
かなり寂しくなりますが
 
使わないものを残して置いても
防災面でも防犯面でも
良いことな何もありません。
 
なかなか解体に踏み切れずに
ここまで引っ張ったんでしょうけど
結果的に良かったと思いますよ。
 

※イメージです。実際のお宅とは一切関係ありません。
 
 
ご高齢の方にとって
住まいのカタチを大きく変えるのは
とてつもなく困難なことですが
 

後を引き継ぐお子さん達が
そのままもらって迷惑じゃないか、
大変な目に遭わないか、
 
お子さん達の立場に立って
考えてみていただきたいです。

 
その上で、
その広大な屋敷をこの先どうするか
お子さん達と腹を割って話し合い
 
亡くなった後に
揉め事や困り事が起きないように
配慮してあげてほしいなと思います。
 

 
画像はChatGPTで作成した
 
「両親が死んで空き家になった
大きすぎる実家の処分に頭を悩ませる
50代の日本人夫婦」
 
よく掛けてます(笑)
 
それではまた明日!