2024.12.1
やがて誰かが独り残される家族の家づくりについて
家づくりやリフォームには
様々な動機がありますが
最近割と多いなと感じるのが
娘さんが(離婚などで)
出戻ってきたので
家を何とかしたい
というご相談です。
あと、
これと似たパターンで
結婚する予定も意思もない
未婚のお子さんがいるお宅
からのご相談もありますね。
その時に問題となるのが
その娘さんや息子さんは
かなりの高確率で
いずれ一人暮らしになるので
今の住まいほどの
広さや部屋数が必要でしょうか?
ということです。
ご両親がまだ元気で
他に兄弟姉妹がいたりすると
どうしても
「もう一部屋」「もう少し広く」
と考えがちなのですが
残された娘さんや息子さんが
やがてそれを一人で維持していくのが
大きな負担になる時がやってきます。
その時に後悔したって
後の祭りです。
なのでできることなら
この先10年後・20年後・30年後に
家族がどうなっているか
様々なケースを考えて
後で困らないような
リスクヘッジのあるプランを
立てておくことをオススメします。
例えば、
将来的な売却を想定しておくこと。
高齢の独り暮らしで
車も手放してしまったのなら
郊外の一戸建てよりも
駅近のマンションの方が便利ですよね。
そんな時、自宅を上家有りで売却して
それを元手にしてマンションに住み替える
というオプションがあったら
老後の不安が一つ消えるので
建替やリフォームを決断するための
後押しになると思います。
そしてできることなら、
上家(住宅)の価値が落ちないよう
長持ちする仕様にしておくと良いでしょう。
具体的には、
長期優良住宅の認定を
取得しておくことです。
詳しい説明はまたの機会にしますが
超ざっくり説明すると
新築時に長持ちするように建てて
入居してからもきちんと維持管理を行い
それを記録として残していきます
と申請して所管行政庁から
お墨付きをもらった住宅が
長期優良住宅なんですよ。
将来的な売却を想定するなら
そのお墨付きの有る無しで
上家の評価に影響があるでしょうから
認定を取れるものなら
取っておいた方がベターでしょうね。
認定を取るには
建築コストと申請コストが
多少アップして負担が増えますが
補助金の上限アップ
住宅ローン金利の優遇
固定資産税の軽減
登録免許税の軽減
などのメリットがあります。
新築だけでなくリフォームでも
認定を取ることはできるので
ぜひその点を考慮に入れて
今後の計画を進めていただければ
と思います。
それではまた明日!