社長・丹羽が本音で語る!住まいと暮らしここだけの話

2024.09.9

なぜこんなことに?窓リノベ補助金が停滞する深い理由

現在、国交省・経産省・環境省の
3省合同で実施中の補助事業、
住宅省エネ2024キャンペーン。
 
2050年カーボンニュートラルの実現に向け
家庭部門の省エネを強力に推進するため
 
住宅の断熱性の向上や
高効率給湯器の導入等の
住宅省エネ化を支援する
 

①子育てエコホーム支援事業
②先進的窓リノベ2024事業
③給湯省エネ2024事業
④賃貸集合給湯省エネ2024事業

 
という4つの補助事業の総称です。
 

※画像をクリックすると住宅省エネ2024キャンペーンの事務局のサイトへ移動します。

 
 
それぞれに割り当てられている
予算は下記のとおり。
 
①2,500億円
②1,350億円
③580億円
④185億円
 
このうち②の先進的窓リノベ事業、
昨年から始まった補助事業で
 
内窓取付や外窓交換といった
窓まわりのリフォームに
 

かかった費用の最大50%、
1件当たり最大200万円が
還元されるという破格の内容。

 

※画像をクリックするとYKK APの特集ページへ移動します。

 
 
なので昨年春の受付開始時は
建築業界関係者を中心に
申し込みが殺到して
 
夏頃には早々に
予算が尽きるのではないか?
と言われたほどでした。
 
結局その後申し込みは一段落して
予算は年末まで残っていましたが
 
家庭部門の省エネを推進したい
政府はほぼ同内容で
 
(とは言うものの
部位毎の補助額に多少の増減があったり
玄関ドアが対象に加わったりしましたが)
 
補助事業の継続実施を
決定したというわけです。
 

しかしその先進的窓リノベ事業、
なぜか今年は急ブレーキがかかっていて
 
受付開始から半年近く経った今でも
予算消化率はわずか32%🥲

 

 
昨年春の勢いはどこへやら。
 
いったいどうしてこんなことに
なっているのでしょう?
 
恐らくですが、
 
一つ目は物価上昇の影響による
買い控えが起きていること。
 
二つ目はコロナ禍が終わって
家から外に意識が向いたために
リフォーム需要が後退したこと。
 
そして三つ目は…
関心の高い層の大半が
既に工事を終えていて
 

関心の低い層・
そもそも認知していない層しか
残っていないこと。

 
なんじゃないかと思っています。
 

 
この三つ目の理由、
20年くらい前に耐震改修費補助制度が
始まった時もまさにこんな感じで
 
出だしは勢いがあったものの
その後パッタリと止まってしまったのは
今回とソックリなんですよねえ。
 
まあ、耐震改修は工事後も
家の見た目はそれほど変わらず
 
大地震が来た時に初めて
効果が実感できるものなので
 
危機意識が薄い状況で
需要が高まらないのは分かるのですが
 

窓リノベは工事したその日から
空調の効き方がガラッと変わり
外部の騒音も聞こえにくくなるので
 
工事した効果を即座に実感できて
満足度も非常に高いのが特徴なんです。

 
そしてこれがが真価を発揮するのは
暖房による光熱費が高騰する寒い冬。
 

つまり秋のうちに工事を済ませておくと
光熱費を抑えて家の中がポカポカ暖かい
快適な冬を迎えることができるのです。

 

 
既設の窓の手前に取り付ける内窓なら
一戸建てだけでなくマンションにも
取付可能ですので
 
寒い冬が来る前に
先進的窓リノベ事業の補助金を使って
 
ぜひ窓まわりの性能向上を
図っていただきたいと思います。
 
それではまた明日!