社長・丹羽が本音で語る!住まいと暮らしここだけの話

2024.08.9

迫る南海トラフ地震・住宅所有者が負う責任とは?

さて、今日こそ南海トラフ地震です。
 
小学生の頃から40年以上
いつ来てもおかしくないと言われつつ
 
一向に来る気配がなかった想像上の地震が
遂に姿を現そうとしている現実を
どう受け止めたら良いか分からない
 
そんな気分がします。
 
私がニワホーム(当時は丹羽組)に
入社した2000年代初頭は
 
静岡県の取り組みに刺激されるように
愛知県でも耐震改修への補助事業が
実施されるようになりましたが
 
それから早20年。
 

※出展:ウェザーニュースのWebサイト(画像をクリックすると移動します)

 
 

2018年に総務省が行った
住宅・土地統計調査によると
 
愛知県の住宅の耐震化率は
約90%まで進んでいるとのことですが

 
我が岩倉市は元々
農業集落だったところを中心に
 
築40年以上の旧耐震基準の家が
今でも数多く建ち並んでいるので
 

耐震化率はもっと低いはず。

 
そういう家の多くは
元日の大地震で大損害を被った
奥能登の旧家がそうだったように
 

・重い瓦屋根
・壁が少ない田の字型の間取り
・南面はほぼ全面開口(掃出窓)

 
という造りになっているので
震度5強以上の地震が来たら
ほぼ間違いなく大きな被害を被ります。
 

※出展:災害写真データベース(一般財団法人消防防災科学センター)

 
 
自分の家が危ないと分かっているのに
耐震改修が一向に進まないのは
 

「耐震改修したくてもお金がない」
「生きているうちに大地震なんか来ない」
「(地震が来たら)その時だ」

 
こんな感じで予算のせいにしつつ
根拠のない楽観論で工事を回避しようと
しているからだと思いますが
 

大地震の際は倒壊した家が道路を塞いで
消防活動や救助活動の妨げになる
ということを忘れてはなりません。

 

※出展:北國新聞のWebサイト(画像をクリックすると移動します)

 
 
で、まだ耐震改修していない
旧耐震基準の古い家への対策としては
 

①建て替えるか
②耐震改修するか
③解体して更地にするか

 
という3つの選択肢がありますが
①②③の順に高額な予算が必要となるので、
 
「そんなにお金がかかるならやらない」
 
という結論になってしまいがちです。
悩ましいですよね…
 

 
しかし、私物である家にも
公共物としての側面がある以上
 

何もしないという選択は
地域社会の一員としての
責任を果たしていないとも言えるので

 
予算の制約がある状況の中で
自分にできる対策はあるのかないのか
 
ぜひ一度考えていただきたいと思います。
 
結論をぶん投げて恐縮ですが…
それではまた明日!