2024.06.12
チャングムに学ぶ「訊く姿勢」
体の調子を崩して
お医者さんの診察を受ける度に
思い出すのが韓流ドラマ
「宮廷女官チャングムの誓い」。
私のお客様のご要望を訊く時に
心掛けていることの大部分は
ここで学んだような気がします。
***
私・丹羽剛仁は・・・
町医者のような工務店を目指す
というビジョンを掲げ
岩倉市とその周辺で暮らす方々の
「家」にまつわる問題を解決し
地域密着の工務店の三代目社長
このおばちゃんに韓国海苔をしこたま買わされました(笑)
***
それでは2024年6月12日(水)号、
行きまーす!
もう20年も前のドラマなので
「知らない」「観たことない」という方のために
簡単にあらすじを紹介しますね。
2003年9月から2004年3月まで
韓国で放送され、
アジア中で大ヒットとなった
超人気歴史ドラマ。
厳しい身分制度の時代に
不幸な家庭環境に生まれた
主人公チャングム(長今)が、
シリーズ前半は宮廷料理人として、
後半は医女として活躍し、
「大長今(偉大なるチャングム)」
の称号をもらうまでの波乱の半生を
娯楽性豊かに描いた作品。
毎回毎回涙を流しながら
観ていたのですが、
チャングムの訊く姿勢。
それは王の御膳を作る
スラッカンの女官時代に
上官だったハン尚宮に教え込まれた
料理を料理をする前に
食べる人の体調や好き嫌い、
体に合うものとそうでないものを
訊く必要がある。
水でも器に盛られた
瞬間から料理になる。
料理を作るときは
食べる人への配慮が一番で、
即ち料理とは人に対する心である。
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という考えに基づいています。
これだけだと
良く分からないと思うので、
具体的な例を挙げてみましょう。
お医者さんの診察を受けた時のことを
思い浮かべてください。
診察室に入るなり
PCのモニターから目をそらさずに
「熱は何度?」
「喉は痛い?」
「他に症状は?」
「はい、○○の薬を5日分出しとくわ」
などとろくに質問もせず
ごく短時間で流れ作業のように
診断を下すお医者さん。
Googleクチコミの書き込みで
低評価なのはこういうタイプです🥺
一方、
「何日くらいになりますか」
「どんな咳ですか」
「汗はかきますか」
「食欲はありますか」
「尿は出ていますか、尿の色は」
「喉は痛くありませんか」
「周りに同じような症状の人はいませんか」
などなど、
こちらの言っていないことまで
深掘りする質問をして
症状を正確に特定して
患者の望むようような手段での
治療方法を提案してくれるお医者さん。
「あのお医者さん良かったよ〜!」
というクチコミが起こりそうですよね😊
要するに
相手の要求を満たそうとする時、
相手が口に出して訴えていることは
ごくごく表面的なことで
それを表面的に受け取って
そのまま返すだけでは
心の底から満足させることはできない。
根本的な動機だとか問題点だとか
そういうものを質問によって深掘りし
明らかにしていくことで
深い満足が得られるのだと思います。
そしてこれは家づくりの仕事で
お客様のご要望を訊く時にも必要なこと。
こんな風にしたいというイメージや
これを解決したいという問題点を
言葉だけで的確に伝えられるお客様なんて
絶対にいないと言っていいです。
例えそのお客様が
要望事項をExcelか何かを使って
びっしり箇条書きにしていたとしても
「なぜそれが必要なのか」という
真の動機を探し当てること
その上でお客様のご要望を満たす
提案をしていくことこそが
我々家づくりのプロが果たすべき
責任なんだと心得ています。
取り留めのない文章になりましたが
今日はこのあたりで。
それではまた明日!