社長・丹羽が本音で語る!住まいと暮らしここだけの話

2024.04.21

「見積無料」は当たり前か?

昨日、マンションリフォームの相談に
いらっしゃったお客様から
かけていただいた言葉が胸に刺さったので、
今日はそのことについて思うところを
書いてみたいと思います。
 
***
 
私・丹羽剛仁は・・・
 

関わる人すべての安心の拠り所となる
町医者のような工務店を目指す

 
というビジョンを掲げ
 
岩倉市とその周辺で暮らす方々の
「家」にまつわる問題を解決し
 
豊かで幸せな人生の実現をお手伝いする
地域密着の工務店の三代目社長

 
***
 
それでは2024年4月21日(日)号、
始めてまいります!
 
 
そのお客様は
中古マンションの購入を検討中。
ただ、それはリフォーム済の物件ではなく
そのまま住むのは有り得ない。
 
水まわりやら内装やら痛んでいるし
間取りもちょっと気に入らないから、
希望どおりのリフォームをするのに
どれくらいの予算感なのかを
まず知りたいというご希望。
 
で、複数社の話を聞いて
比較して決めたいとのことです。
 

 
しかし、
昨日の時点で手元にあるのは
新築販売時の平面図のみ。
まだ契約もしていないから
調査で立ち入るのはNG。
 
これでは詳細な積算をするための
情報が不十分なんですが…
 
ひとまずいただいた平面図と
建てられた年代、
そしてお客様が撮影した写真をもとに
 
「恐らくこういう仕様だと思うので
その場合だとざっくりこれくらいの金額」

 
という概算見積をまず出すことで
ご了承をいただきました。
 
正式な見積は上記のような理由で、
マンションの売買契約が完了し
現況を調査できるようになってから
改めてということになります。
 
で、お客様から
「どの段階から費用がかかるんですか?」
と質問されたので
「当社とご契約いただくまでは
無料で対応させていただきます」
と答えたのですが…

 

「調査しに行くのも大変ですよね。
調査料がかかりますって言われても
おかしくないと思います」

 
そのお客様はそう仰ったのです。
 

 
そうなんです。
 
現地まで行く。
現況を隅々まで調べる。
採寸する。
写真を撮る。
床下や天井裏や壁の中を覗いたりする。
それらを会社に持ち帰って検討する。

 
そこまでやらないと
リフォームをするのに
どういう工事が必要なのか
見定められず、見積もできません。
 
まさにアレですよ。
 
体調が悪くなった時に
病院で診察そして検査を受け、
その結果をもとにドクターが診断して
治療方法が決定するというプロセス。

 

それを無料でやってもらえますか?
ということなんですよ。

 
このお客様が
「調査料がかかりますって言われても
おかしくないと思います」
と仰ったのは極めて真っ当な感覚ですが…
 
我々住宅業界の人間の方が
その仕事の価値をよく分かっていなくて
無料でホイホイ対応してしまうことに
慣れきっているのが問題なわけです。

 

 
とは言っても当社も含めて
どの会社もみんなタダでやってるし、
何なら大手ハウスメーカーなんか
「ここまで無料でやってんの???」
と言いたくなるほど凄いボリュームの
図面をよこしたりします。
 
それで受注に繋がれば救われますが、
「他社に決めました」と言われてしまったり
何なら最初から頼む気はさらさらないのに
プランと見積を無料でもらうための
当て馬にされてしまうこともあったりで…
 
価値のある仕事をしているのに
それが報酬に繋がらない今の状況を
何とかしなければなりません。
 
ニワホームの価値を認めてくださり
気持ち良くお金を払っていただける
お客様のご期待に応えるために
住宅建築のプロとして最善を尽くす。

 
そのような理想的な状態が
当たり前になるよう、
ニワホームがどんな会社で
お客様に対して何ができるかという
情報発信から改めていかねば…
 
お客様の何気ない一言が
当社のサービスの在り方について
根本から考え直すことに繋がる
ターニングポイントに
なるかもしれません。
 
さらに精進してまいります。
 
それではまた明日!