2024.04.18
どーして付けちゃったのその設備(その2)
「これを長年探し求めていた!」
「これを所有するのが夢だった!」
と舞いあがって買ったのが運の尽き、
維持していくのが想像以上に大変で
結局使わなくなる・手放してしまう、
そういうものってありますよね。
何かを買う時に
よくあることですが、
住宅の新築やリフォームで
それが起こるとダメージが大きい…
昨日に引き続き
今日もそんな話をしたいと思います。
***
私・丹羽剛仁は・・・
町医者のような工務店を目指す
というビジョンを掲げ
岩倉市とその周辺で暮らす方々の
「家」にまつわる問題を解決し
豊かで幸せな人生の実現をお手伝いする
地域密着の工務店の三代目社長
***
それでは2024年4月18日(木)号、
始めてまいります!
床暖房
我が家にも付いてる床暖房。
輻射熱で足元から部屋全体を暖めるので
冬でもとても快適に過ごせます😊
良いものだとは思いますが、
使い過ぎると高額な光熱費の請求が来て
目ん玉が飛び出ることになります😱
一口に床暖房と言っても
いろんな方式がありますが、
よく新築マンションや建売住宅に
標準装備で付いているのはガス温水式。
入居した最初の冬、
ワクワクしながらスイッチを入れ
その快適な暖かさにウットリするのですが、
翌月届いたガス料金の請求書を見て
という断末魔の叫びを上げたが最後、
二度と床暖を付けなくなる方が
後を絶ちません(丹羽調べ)。
熱源は湯沸かしと床暖の
両方の機能が付いたガス給湯器で、
当然単機能のものより高価。
当社ではガス給湯器取替も行いますが、
築15年前後のお宅で
「もう床暖は使わないから」
と単機能のガス給湯器への取替を
希望される方がまあまあ多いです。
もっとも、
最近の家は高断熱高気密になって
容量の小さなエアコンでも十分暖かいので
床暖房への需要は減っていますね。
床暖房より高断熱高気密の方が
長い目で見てトータルコストを抑えられる、
そんな感じだと思って良いでしょう。
全館空調
最近流行りの全館空調。
ハウスメーカーのテレビCMでも
「全館空調の家って快適ね〜!」
のようなものを見かけますね😇
全館空調の売りは
「家中の温度差がない・少ない」こと。
トイレでも洗面脱衣でもお風呂でも
と感じることがまったく無くなるので
理想的な設備のように思えますが…
導入コスト・取替コスト、
それから故障した時です😱
まず導入コスト・取替コスト。
大きな主装置を1台か2台、
それから家中にダクトを配管して
空調を行き渡らせる訳ですが、
普通の壁掛けエアコンよりも
ウンと高いのは理解できますよね?
まあ、新築時は全体の工事費に紛れて
よく分からなくなってしまうのですが、
問題なのは寿命が来て取り替える時。
モノにもよりますが、
100万円以上のお金が飛んでいくことを
覚悟しなければなりません。
多くの場合は天井埋込型なので、
機械も工事費も高くつくのです😵💫
次に故障した時。
仮に1台の主装置で運用しているとしたら、
それが故障したら全館の空調が止まります😵
もしもそれが真夏だったら
どんな悲惨なことになるか、
想像するだけでも恐ろしいでしょう?
そんな訳で、
私ならハウスメーカーのような
高価な全館空調は遠慮したいですね。
やるならなるべく安価な機械で、
万一の故障時にも困らないよう
リスクヘッジしておきたいと考えます。
…おっと、
今日も結構な文字数になってしまいました。
もちろんこれらの設備を
全否定するつもりはないんですよ。
メリットと同じくらいデメリットを知り、
自分の頭で冷静に判断することが
失敗しない設備計画のコツだと思います。
それではまた明日!