2018.08.12
東京・多摩の建築現場で火災がありました
こんにちは。
社長の丹羽です。
半月ほど前の話ですが、東京都多摩市の建設現場で火災が発生し、完成目前だったオフィスビルの地下3階床下にあった断熱材約5,000m2が焼け、逃げ遅れた男性作業員5名が死亡するという、大変痛ましい事故が発生しました。アセチレンボンベのバーナーを用いたH形鋼(鉄骨ですね)の切断作業中に、何らかの原因で断熱材のウレタンに引火したのです。作業に当たっていた2人の男性は消火器や水で初期消火に当たったのですが、火の手が広がるのを止められませんでした
人を幸せにするための建築が5人もの尊い人命を奪ってしまったのですから、私たち建築のプロは二度とこのような惨事を起こさないようこの火災を検証し、対策を講じる必要があります。火災の原因を改めて見てみると、「断熱材のウレタン」に「引火」という点に目が留まりますね。
後者の「引火」については、木造住宅を手掛けるニワホームの現場ではまず火気は使わないし、万一使う場合は万全の対策を施します。一方、前者の「断熱材のウレタン」については、現在標準採用となっている日本アクアのアクアフォームは「建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3」。引火したら燃え広がってしまうのでは…と心配になりますよね。
そこで、メーカーである日本アクアのウェブサイトを調べてみると、「アクアフォームは熱硬化性プラスチックです。高温になっても液化しません。火災の際にアクアフォームは約300~400℃の固定状態で燃焼し、二酸化炭素を発生し、そのもの自体は炭化します」と記されています。どういうことかというと、一般的なプラスチック製品は高温になると液化、即ち溶けるのですが、アクアフォームは溶けない、万一火が着いたら一旦は燃えるけれど、すぐに炭化、即ち炭のようになってしまうので、一気に燃え上がる心配はとても少ない、ということなのです。
論より証拠ということで、アクアフォームの切れ端と100円ライターを使って燃焼実験を行ってみましたので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
いかがでしたでしょうか?このようにニワホームはご家族が末永く安心に暮らしていただけるような素材選びを徹底しています。いくら性能が高くても火災に弱くてはご家族を守ることができず、命を危険に晒してしまうかもしれません。私たちは「楽しい暮らしで、人生をもっと豊かに、幸せに」というミッションを実現するため、建築のプロとして妥協することなく、この点を追究していきます!